日本の木製家具メーカーであるカリモクが2009年に設立したKarimoku New Standardは、先進的なアイデアと優れた製造技術を融合したブランドです。
その中でのこだわりの一つでもある「木」の素材についてご紹介したいと思います。
広葉樹のサスティナブルな活用の重要性
Karimoku New Standardは、森から工場、そしてその先まで、生産工程すべてにおいて高いクオリティを追求しており、そのアプローチは素材そのものから始まります。
Karimoku New Standardが使用している木材は、主に北日本を原産地とする広葉樹(カエデ、クリ、ナラなど)で、これまでは主に紙パルプ原料のチップとしての利用が多く、広葉樹が持つ本来の価値に比べてあまり有効な利用がされているとは言えませんでした。
広葉樹のサスティナブルな活用、さらに森林保全や林業地域の活性化といった日本の森が抱える問題に対し、木製家具メーカーであるカリモクには何ができるだろうか?どうあるべきなのか? 家具が生まれるまでのどのプロセスにおいても、常にこのテーマに立ち戻り考えています。
カリモクニュースタンダードで使われているのは価値が低いとみなされ、有効活用がされていなかった小径木です。
日本の森の多くは昔から人の手が加わり、人の暮らしと共生関係にあったと言う背景があります。森を健康の状態に保つためには手入れが必要なのです。
日本のほとんどの森は一見とても自然が豊かで綺麗に保たれていると思ってしまうところがあります。
しかしながらよく見ると実は広葉樹のほとんど(80%)がコナラという木しか生えてないそうです。このように1種類しか生えていない森林は病気や虫や害虫がやってきた際にはすごく影響を受けやすいのです。すでに様々なエリアで病気に侵されてしまっている森林もあるそうです。カシノナガキクイムシはその代表例で、ミズナラ・コナラ・カシなどの木を食い荒らしてしまい木を腐らせてしまうという被害が増えています。
しかし今であればまだ先手を取り、木を用することができるため、計画的に抜粋が行われています。今までは社会の流れからそれらの有効で工業的な活用がされていませんでしたので、今後はこれらの地域資源を活かすることにより、地域の活性化にも繋がります。
切ることにより未来が明るくなる
カリモクニュースタンダードのチームは腐ってしまい悪影響を及ぼしてしまう木を切っていくことによって明るい未来が待っていると語っています。
そうなると実は自然の恵で山桜やカエデなど他の様々な木が生えていますがそれがより一層広がり育っていきます。様々な木が生えることにより多様性やダイバーシティの木や草花が生えてくることによって、森林も健康な状態が作れるわけです。
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