コレクション: カリモク60

カリモク60パターンオーダー
カリモク60パターンオーダーはこちら
カリモク60歴代限定アイテム
カリモク60 歴代限定アイテムはこちら


カリモク60について

カリモク60(カリモクロクマル)は、日本を代表する老舗家具メーカー「カリモク家具株式会社」が手がけるブランドです。2002年に「60VISION」プロジェクトに賛同して誕生しました。このブランドは、1960年代から長年にわたり作り続けられてきた家具を再評価し、現代に再び届けることを目的としています。「変化し続ける現代だからこそ、変わらない価値を持つものを大切にする」というコンセプトのもと、懐かしさと新しさを兼ね備えた家具を提供しています。

当店人気ランキング Our Best sellers Ranking

カリモク60 Kチェア1シーター ≪ワイド≫ スタンダードブラック

カリモク60 ロビーチェア3シーターモケットグリーン

カリモク60 ロビーチェア1シータースタンダードブラック

60年代の情熱が宿るデザイン

1960年代、高度経済成長期の日本では、現代のようなユーザーのニーズに応じたマーケティングの概念は広く浸透していませんでした。しかし、その時代のモノづくりには、世界に誇れる製品を作りたいという熱い情熱が込められていました。

カリモク家具の前身である「刈谷木材」も、例外ではありませんでした。当初はミシンのテーブル部分やテレビの木枠など、木製パーツの製造を手がけていましたが、1962年には自社製品として国産家具の生産・販売を開始しました。これが、現在のカリモク60の原点となっています。

写真に写っているのは、1973年3〜5月の総合カタログ「カリモクの家具」で紹介されている「Kチェア」のセット。

人の手で作り上げる国産家具

カリモク60の商品は、完全に職人の手作りというわけではありません。しかし、一般的にイメージされる機械中心の製造と比べると、驚くほど多くの工程で人の手が加わっています。実際に工場を訪れると、機械よりも職人たちが忙しく動いている光景に驚かされるほどです。

効率を重視する部分は機械が担いますが、最終的な仕上げは熟練の職人の手に委ねられます。この職人たちは、性別や年齢を問わず、高度な知識と技術、迅速かつ正確な作業を競い、社内の厳しい試験をクリアした精鋭ばかり。彼らの無駄のない手さばきは、美しさすら感じさせるほどで、一見の価値があります。

たとえば、Kチェアのアーム部分の曲線。そのやさしく温もりを感じるシルエットは、職人の手による丁寧な加工の賜物です。ずっと触れていたくなるような心地よさは、まさに「人の手」が作り出した証と言えるでしょう。

木材へのこだわり

カリモク独自の乾燥技術とは

木製家具づくりにおいて、反りや割れを防ぐためには、最適な乾燥が欠かせません。ただ単に木材を乾燥させれば良いわけではなく、カリモクでは独自のプロセスを採用しています。

まず、3~6ヶ月間の天然乾燥を行い、木材の水分を自然に減らしていきます。その後、理想的な含水率に仕上げるために人工乾燥を施します。そして最後に、約1ヶ月間のシーズニング(環境に馴染ませる工程)を経て、ようやく加工可能な状態に整えます。この徹底した工程により、木材の安定性が高まり、反りや割れが生じにくい家具が生まれるのです。

木の特性を熟知したカリモクの乾燥技術は、「良いものづくり」を掲げる国産家具メーカーならではのこだわり。長く使える高品質な家具を生み出す基盤となっています。

業界最高水準である「F☆☆☆☆」(エフフォースター)基準をクリア

「F☆☆☆☆」とは、2003年に建築基準法で定められたホルムアルデヒドの排出量を示す安全基準で、星4つが最高ランク。この基準は建築資材には義務付けられていますが、家具には適用外です。それでも、カリモク60はこの基準を家具づくりに積極的に取り入れています。

使用する材料や塗料、接着剤はすべて「F☆☆☆☆」基準を満たすものを選定。そのため、揮発性の高い瞬間接着剤は使用せず、何倍もの乾燥時間が必要になる製造工程も厭いません。これは、人に優しい家具を作るという信念に基づいたものづくりの姿勢です。

義務ではないにもかかわらず、ここまで徹底するのは、企業としての強いこだわりと努力の証。カリモク60は、使う人の健康と快適さを最優先に考えた、安心して長く使える家具を提供しています。

PaginateDrop