天童木工の代表的なデザイナー、ブルーノマットソンとは?

天童木工の代表的なデザイナー、ブルーノマットソンとは?


ブルーノ・マットソン(Bruno Mathsson)

スウェーデンを代表する建築家のブルーノ・マットソン氏は天童木工が初めて契約した外国人デザイナーです。

どのような経緯でデザインを行うことになったのか、マットソンシリーズはどのような特徴のものなのかなどを解説して行きたいと思います。

天童木工とは?

山形県天童市に本社を構える日本を代表する家具メーカーです。1940年に天童市近郊の大工・建具・指物などの職人が集まり組織された「天童木工家具建具工業組合」を始まりとしています。設立から80余年、皇室を始め、政府機関や公共施設、帝国ホテルなどの一流ホテルに家具を納入してきた実績を持ち、デザイン賞の受賞や美術館への収蔵も数多くあります。

無垢材よりも強度があり、軽くて、自由な形に成形できる「成形合板」を、日本でいち早く実用化させたことで知られています。その高い技術力と積極的な社外デザイナーの起用で、多くのロングセラー家具を輩出しています。

「Tendo classics」シリーズとして並ぶ1950年代から70年代に発表された名作家具は、今なお根強い人気を誇っています。国家資格を持つ技能士集団が伝統を受け継ぎながら”正統”な国産家具を作り続けています。

 

天童木工との出会い

スウェーデンを代表する建築家のブルーノ・マットソン氏は天童木工が初めて契約した外国人デザイナーです。
マットソン氏と天童木工の出会いは、1974年当時、六本木にあったスウェーデン・センターで開催された日本初の個展「ブルーノ・マットソン展」がきっかけでした。

このとき初来日した氏は、日本人のために自らデザインしたラフな図面やスケッチを持って山形の天童木工本社に来ました。椅子を引きずっても床に傷がつかないよう脚の底辺面積を大きく取った「床摺り」をつけた構造は畳で暮らす日本の生活様式を勉強するなどかなりの“日本通”だったマットソン氏ならではの提案でした。

氏がデザインした作品は、M Seriesとして発売されていますが中でも代表的なのはハイバックチェア[M-0562]です。前後の脚が「床摺り」によって繋がっている“閉じた脚”は安定した構造となり、フレームを細くすることを可能にしました。

この細身のフレームをキャンバス地で包んでいるためハンモックのように体を受け止める座り心地と軽さが特徴です。

 

ブルーノマットソンの特徴

軽さと、しなやかさを両立するデザイン性に富んだ細いフレーム」

マットソン氏がデザインした家具は、スウェディッシュ・モダンの傑作として語り継がれています。氏とのコラボレーションで誕生した「マットソン」シリーズの特徴は「床摺り」と呼ばれる脚の構造です。


マットソンデザインの特徴である流れるような曲線を描くフレームは、天童木工が得意とする成形合板によるもの。

スリムな部材でもしなやかな強さを生み出す、シンプルな構造です。そのため非常に軽量で、適度にしなりのある快適な座り心地を実現しています。

日本の生活様式を研究したブルーノ・マットソンによる、畳やフローリングを傷つけないようにするための工夫です。

これは、畳で暮らす日本の生活様式を研究したマットソン氏の提案でした。
この「床摺り」により構造が安定したことで、軽さとしなやかさを両立する細いフレームの採用が可能になりました。

 

計算しつくされた座り心地

一度座ると誰もがこのイスのとりこになってしまう、至高の座り心地をもつハイバックチェア。
3段階の高さ調節が可能なヘッドレスト、やわらかく腕を支えるアームレスト、専用のオットマン、その全てが至高の座り心地を生み出す為に計算されています。
成形合板のフレームによって、見た目からは想像できないほどの軽さを実現しました。1人でも持ち運びできる為、お掃除や模様替えも容易に行えます。
お気に入りの映画を見る時など、至福のひとときをもたらしてくれる家具です。

 

まとめ

天童木工の代表的なシリーズのマットソンシリーズのご紹介でした。
一度座ると誰もがこのイスのとりこになってしまうというマットソンシリーズは是非ともお試しして頂きたいチェアの1つです。

FELICEは「天童木工」正規販売店です。
ご来店、お問合せ、ご予約(神戸店のみ)、お待ちいたしております。

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